香港東亞織髮 East Asia Hair Weaving

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江户川乱步

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發表於 2021-10-26 16:46:51 | 顯示全部樓層 |閱讀模式
本帖最後由 seiko 於 2021-10-26 16:49 編輯

江户川乱步  日本語フォーラム

「どうしたの? なぜ泣いているの?」
 すると女の子は、目にあてていた両手をはなして、パッチリとしたお人形のような目で、小泉君を見あげ、泣きじゃくりながら、
「おうちがわかんないの。」と、かすかに答えるのです。
「ああ、まい子なんだね。きみひとりでこんなところへ来たの? だれかといっしょに来たの?」
「おじちゃんがいなくなったの。」
「ああ、おじさんといっしょに来て、どっかではぐれてしまったんだね。こまったなあ。きみんちいったいどこなの。遠いの?」
「ズーッとあっちなの。あたちわかんないの。」女の子は、もつれる舌でそういって、またシクシク泣きはじめました。
 こんな幼い子どもに、いくらたずねても、住所がいえるわけはありません。小泉君はこまってしまいましたが、もしやまい子札をつけてはいないかと、ふと気がついて、女の子のからだを見まわしますと、うまいぐあいにエプロンのわきの下のところに、小さな銀色のメダルのようなものがぶらさがっていて、それに「世田谷区せたがやく池尻町いけじりちょう二二〇 野沢愛子のざわあいこ」と彫ほりつけてあるのを発見しました。
「池尻町ならばわけはないや。電車にのれば十分もかからないで行ける。よしっ、ぼくが送っていってあげよう。きみのおうちでは、どんなに心配しているかしれやしないんだからね。」小泉君は半分ひとりごとのようにつぶやいて、女の子の手を引きますと、急いで公園を出て、近くの停留場へ急ぎました。
 これが少年探偵団の精神なのです。犯罪者とたたかうばかりでなく、とくいの探偵眼を利用して、少しでも世間のためになることなら、喜んではたらくというのが、団員たちの日ごろの申しあわせなのでした。
 池尻町の停留場で電車をおりて、二百二十番地をさがしますと、愛子ちゃんのおうちは、ぞうさもなくわかりました。
 そのへんはいけがきでかこまれた、庭のひろい邸宅がならんでいる、さびしい町でしたが、そのいけがきにはさまれて高い板塀をめぐらした洋館の門に、野沢という表札が出ていたのでした。
 愛子ちゃんは、「ここよ。ここ、あたちのおうちよ。」とさけぶと、小泉君の手を引っぱって、大喜びで門の中へかけこみました。
 門をはいってみますと、さしてりっぱな建物ではありませんが、それでも、なかなか大きい木造の洋館がたっていました。庭などもひろいようすです。
 愛子ちゃんが、うれしさのあまり、大きな声をたてたものですから、おうちの人は早くも気づいたとみえて、玄関のドアがあくと、そこから五十歳ぐらいの、あごひげのある、りっぱな紳士の顔がのぞきました。
 それを見るやいなや、愛子ちゃんは、「おじちゃん!」とさけんで、いきなり、紳士の胸にとびついていきました。この人に連れられていて、まい子になったのにちがいありません。
「おお、愛子ちゃん、よく帰ってきたね。おじちゃんは、どんなに心配していたかしれやしないよ。」紳士はそういって、女の子の頭をなでていましたが、ふとそこに小泉君が立っているのに気づきますと、ニコニコして、声をかけました。

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 樓主| 發表於 2021-10-26 16:47:16 | 顯示全部樓層
本帖最後由 seiko 於 2021-10-26 16:50 編輯

江户川乱步  日本語フォーラム


「ああ、きみが連れてきてくださったのですか。ありがとう、ありがとう。うちでは大さわぎをしていましてね。いま電話で警察へ捜索を願おうと思っていたところですよ。

 まあ、こちらへおはいりください。いろいろおききしたいこともあるし、お礼も申しあげたいし、立ち話もなんだから。ね、きみ、ちょっとこちらへはいってください。」
 小泉君は女の子を送りとどけてしまったら、もう用事はないのですから、そのまま帰ろうと思っていたのですが、紳士が玄関の外へ出てきて、手を取るようにしてすすめますので、それをふりきって帰るわけにもいかず、つい家の中へさそいこまれてしまいました。
 はいってみますと、まさかこの大きなおうちに、老紳士と愛子ちゃんとふたりきりで住んでいるのではないでしょうが、みょうなことに、おばさんも、女中も、書生も、だれも出てこないのです。家の中が、なんだかあき家のようにガランとしていて、へんにうそ寒いような感じなのです。いや、みょうなのは家ばかりではありません。老紳士の風采ふうさいがまた、ひどくかわっていました。半白はんぱくの長い頭髪をオールバックにして、ピンとはねた軍人のような口ひげと、三角に刈ったいかめしいあごひげをたくわえ、黒いふちの大きなロイドめがねをかけ、西洋の衣ころもとでもいった感じの、黒いダブダブした服を着ているのです。
 読者諸君は、この風采をお考えになっただけで、その紳士が何者であるか、もうお気づきのことと思います。お察しのとおり、それはあのおそろしい妖怪博士蛭田ひるたでした。いうまでもない、二十面相が化けているのです。
 しかし、小泉君は、蛭田博士の名は知りすぎるほど知っていましたけれど、会ったことは一度もないのですから、まさかそれがおそろしい二十面相の変装姿であろうとは、夢にも知らず、ただ、みょうなおじさんだなと感じたばかりでした。ああ、あぶない。小泉君はまんまと敵のわなにおちいったのを、まだ少しも気づいていないのです。二十面相は、小泉君を家の中にさそいいれて、いったい、何をしようとするのでしょうか。
 それにしても、いたいけな女の子を、わざとまい子にして、やすやすと小泉少年をおびきよせるとは、なんと心にくい手ぎわではありませんか。
「ほんとうにありがとう。わたしがどんなに感謝しているか、ことばにあらわせないほどですよ。もしきみが救ってくれなかったら、愛子はどんなおそろしいめにあっていたかしれません。人さらいというものは、今でもないとはいえませんからね。さあ、奥へ通ってください。奥の部屋で、ゆっくりお話しましょう。わたしは、きみのような活発な子どもさんが大すきなのですよ。わたしは、こうみえても、発明家でしてね。あるすばらしい機械の発明を完成したところなのです。それもきみにお目にかけたいのです。
 その機械は、奥のわたしの部屋においてあります。さあ、こちらへ。なにもえんりょすることはありません。きみは愛子を助けてくださった恩人なのですからね。」
 蛭田博士はさも好人物らしく、ニコニコと作り笑いをしながら、ネコなで声でそんなことをしゃべりつづけ、うしろから小泉君の背中をおすようにして、うす暗い廊下を奥へ奥へと連れていきました。
 廊下をグルグルまがってつきあたったところに、ふつうのドアよりはずーっと小さいみょうなひらき戸があります。蛭田博士はそれを外へグッとひらいて、小泉君に、先におはいりなさいという身ぶりをしました。
「さあ、この部屋です。これがわたしの研究室で、すばらしい機械がおいてあるのです。さあ、どうぞ。」

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 樓主| 發表於 2021-10-26 16:47:35 | 顯示全部樓層
 いわれるままに、小泉君はついうかうかと、先に立ってその部屋へはいってしまいました。
 見れば、なんというへんてこな部屋でしょう。二メートル四ほうほどのごくせまい場所でイスもテーブルもなく、みょうなことに、四ほうの壁も天井も床板も、すっかり鉄板ではりつめてあるのです。その鉄ばりの壁のいっぽうのすみに、小さなくぼみができていて、そこに自動車のルーム・ランプのような、豆電球が光っています。
「その機械ってどこにあるんですか。この部屋には何もおいてないじゃありませんか。」小泉君がふしんそうにあたりを見まわしてたずねますと、まだ部屋の外にいた蛭田博士はひらき戸を半分しめて、その間からニューッと顔をつきだしながら、とつぜん、今までとはまるでちがった声を出しました。
「きみはその機械が見えないかね。きみの今はいっている部屋そのものが、一つのすばらしい機械なのだよ。わしの大発明さ。ハハハ……。」らんぼうなことばに、オヤッと思ってふりむきますと、博士の顔までが、うってかわったうすきみの悪い形相でした。
「おじさんは、どうしてそんなところにいるんです。なぜ部屋の中へ、おはいりにならないんです。」小泉君はひじょうな不安を感じて、なじるようにたずねました。
「なぜはいらないかって? フフフ……、わしは命がおしいからさ。自分で発明した機械だけれど、そこへはいるのがこわいのだよ。フフフ……、きみは勇気のある子どもだ。ひとつわしの発明した機械のあじをためしてくれたまえ。そこにじっとしているとね、今におもしろいことがはじまるんだよ。まあ楽しみにして待っているがいい。フフフ……。」
「エッ、なんですって。じゃ、きみはぼくをここへとじこめるつもりですか。きみはだれです。きみはいったいだれです。」小泉君は、いきなりドアのところへとびついていって、怪紳士をおしのけようとしましたが、そのとき早くも、ドアは、ピッタリと外からしめられ、かぎをかける音がカチカチと聞こえてきました。

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 樓主| 發表於 2021-10-26 16:48:07 | 顯示全部樓層
“怎麼了?你怎麼哭了?”
 女孩將手從眼睛上抬起,用娃娃一樣的清脆眼睛抬頭看著小泉,哭道:
“房子。我不知道。”
“哦,你是舞子。你一個人來過這種地方嗎?有人陪嗎?”
“你叔叔不見了。”
“哦,我和叔叔一起來的,在什麼地方迷路了。它不見了,亂七八糟的起來。你
叔叔在哪兒?遠嗎?” “太馬虎了,我不知道。” 女孩吐了吐舌頭,又哭了起來。
 不管你怎麼問這麼小的孩子,你都說不出來地址。小泉君被卡住了,但是當我突然意識到我沒有戴兒童標籤時,我環顧女孩的身體,圍裙下看起來像一枚小銀牌。懸掛著,上面寫著“世田谷區慢慢地池治理町李志220 野澤愛子野澤愛子“什麼時候雕刻國民服役我發現它附上了。
“池治裡沒有任何理由,上車時間不長。好,我送你。不知道你家裡有多擔心。”小泉半晌喃喃道。人,拉著女孩的手,急急忙忙的出了公園,趕到了附近的車站。
 這就是偵探團的精神。成員們的日常約定是,他們不僅樂於與罪犯作戰,而且樂於用偵探的眼光盡可能地造福世界。
 當我在池尻町站乘火車尋找220時,我毫無遺憾地找到了愛子的家。
 這是一個被刀劍包圍的孤獨小鎮,兩旁是大花園大廈,但在西式建築的門口有一塊名為野澤的銘牌,被一堵高高的木牆夾在刀劍之間。
 愛子說:“這裡,這裡,我們的房子。”他拉著小泉的手,高興地衝進了大門。
 一進大門,就不是什麼精美的建築,但依舊是一座相當大的木製西式建築。花園也很寬敞。
 愛子高興得聲音很大,看來屋子裡的人已經察覺到了,開門的時候,她已經五十多歲了,留著鬍子,身體很好。臉。
 愛子一見,頓時撲到了紳士的胸口,“大叔!”他一定是被這個人帶走,變成了一個孩子。
“哦,愛子醬,你經常回來。不知道叔叔有多擔心。”紳士撫摸著女孩的頭說,小泉君卻站在那裡,我一看就笑了並叫了出來。
“哦,你帶我來了嗎?謝謝你,謝謝你。我們吵得很厲害。我正想著讓警察打電話搜查。
 好吧,過來。拜託了。它可能要問你的品種,我想要我還要感謝,站著說話也是因為它是什麼。,你請進這裡一點。”

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 樓主| 發表於 2021-10-26 16:48:35 | 顯示全部樓層
小泉君如果你等太久了,送一個女孩,而不是一個其他的差事所以,我是本來想回家的,但那位先生從前門出來,建議我握住我的手,所以我不能甩掉它回家。我迷路了。
 順便說一句,我不認為我和老先生和愛子一個人住在這個大房子裡,但說實話,沒有阿姨,女僕,學生或任何人出來。是。房子裡面有點像開放式的房子,感覺很冷。不,這不僅僅是家。老先生外貌扶齋也發生了翻天覆地的變化。半白半柏留著一頭向後梳的長發,他留著像軍人一樣能彈開的小鬍子,修剪成三角形的胡茬,戴著黑色邊緣的勞埃德大眼鏡。衣服科羅莫我穿著黑色的配音衣服,感覺就像那樣。
 一想到這個樣子,讀者可能就已經註意到這位先生是誰了。果然是那個可怕的妖怪醫生水田水田曾是。不用說,二十張臉都是亂碼。
 不過,小泉先生對水田大夫的名字知道得太多,卻從來沒有見過他,所以他做夢也沒想到,這會是二十張臉的可怕偽裝。不過,我只是覺得他是我的叔叔。哦,這很危險。小泉並沒有註意到自己落入了敵人的圈套。有二十張臉的惡魔到底要怎麼把小泉帶進屋子裡?
 即便如此,將一個好女孩變成一個孩子,輕鬆引誘小泉男孩是多麼困難。
“謝謝你。我什至說不出我有多感激。如果你不救我,愛子會是多麼可怕的事情。我不能說它不是。來吧,去後面。我們在後面的房間裡慢慢說。我喜歡像你這樣活潑的孩子。我喜歡這個。
 但你是一個發明家。你剛剛完成了一個奇妙機器的發明。我也很想見到你。那台機器就在我後面的房間裡。走吧。沒什麼可做的。你是幫助愛子的恩人。”
 Hiruta博士似乎是個好人,一邊笑著一邊繼續說像貓一樣的聲音。,我從後面推開小泉君的背,把黑暗的走廊帶到了後面。
 走廊周圍,有一扇神秘的敞開的門,比普通的門小很多。 Hiruta博士打開它,假裝讓小泉君先進來。
“現在,是這個房間。這是在我的實驗室裡,我們在一台很棒的機器上。來吧,拜託了。”

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 樓主| 發表於 2021-10-26 16:48:55 | 顯示全部樓層
 剩下的話,小泉君會帶著注意,站在我做的房間前面進入。
 如果你看它,這是一個多麼奇怪的房間!這是一個很小的地方,大約2米見方,沒有椅子和桌子,四周的牆壁、天花板和地板都用鐵板覆蓋。在鐵壁的另一邊,有一個小凹痕,裡面有一個微型燈泡,就像車房燈一樣,閃閃發光。
“那台機器呢?這屋子裡沒有東西嗎?”小泉環顧四周問道,還在屋外的比北大夫打開了門,我把它擠成兩半,一邊尖叫一邊在屋子裡與此同時,我發出了完全不同的聲音。
“你看不到那台機器。你現在所在的房間是一台很棒的機器。我的大發明。哈哈哈……” 說著,連醫生的臉色都變得難看。
“我叔叔怎麼會在這種地方?你怎麼不進房間去?”小泉心裡十分焦急,要他適應。
“你為什麼不需要它?呼呼呼……,我是致命的。這是我發明的機器,但我害怕在那裡。呼呼呼……,你是一個勇敢的孩子。一個珠江我試試發明的鷹味機。我坐在那裡,現在開始好笑。好期待,但很好。fufufu....”
“邊緣,什麼所以,你要擠我在這?你是誰?你是誰?”小泉突然跳到門口,想要擺脫神秘先生。早在這個時候,門就被人從外面擠了進來,就听到咔噠一聲。

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 樓主| 發表於 2021-10-26 16:51:16 | 顯示全部樓層
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